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鹿屋の家

大きな三角屋根と小さな三角屋根をL形に配置して、縁側を巡らせることで内部と外部の連続性を持たせています。
深い軒は、季節の日照をコントロールし、風雨から建物を守る役割を持っています。周囲の田園風景や山並みの自然に調和させるために、外壁には杉板を用いていて、桜島の降灰の対策として屋根は金属屋根にしています。

鹿屋の家外観
©撮影 株式会社アイオイ・プロフォート

鹿屋の家 ©撮影 株式会社アイオイ・プロフォート

大きな三角屋根の空間は、リビングと2階の子供室になっていて、勾配天井でひと繋がりの空間になっています。

鹿屋の家 リビングと2階の子供室  ©撮影 アイオイ・プロフォート

リビングは、縁側へとつながっていて、豊かな住空間となるように工夫しています。

子供室からリビングと縁側を見ています
©撮影 株式会社アイオイ・プロフォート

詳細はHPの作品ページにアップしました。


30年の月日

二期倶楽部 本館 2017年9月19日

那須岳から吹き下ろす風はとても荒々しくて、晴れ間はすぐに通り過ぎ雨に変わる。
1984年当時渡辺明さんの事務所にいた私は、渡辺さんと共に現地を訪れ、オーナーとの打合せに立ち会った時のことだ。
敷地は雑木林が鬱蒼と茂り、手つかずの自然が周囲を取り囲んでいた。
回り込むように、小さな清流が流れ、その川音が印象的だった。

1986年に開業。
二期倶楽部が誕生した。
あれから30年。二期倶楽部は閉館する。

水庭前の木々は、背高く大谷石の壁を越えていた。
本館は、木々の中に溶け込んでいた。
自然と建築、自然と人、人と人。その関わりかたを示した建築だった。